AIなど様々な機能を搭載し、多くの人が利用している動画編集ソフトFilmora。安くて使いやすく初心者にオススメと言われている動画編集ソフトです。そんなFilmoraですが、無料版と有料版が用意されていることをご存じでしょうか。今回この記事では、Filmora無料版の評判や危険性について解説していきます。
Filmora無料版の評判
Filmora無料版の評判について解説していきます。
動画出力時に透かしが入る
Filmora無料版は、編集した動画を出力した時にFilmoraの透かしが入ります。有料版と同じ様に無料版も編集できますが「透かしが邪魔」「透かしの場所に悪意がある」という声がありました。
有料版と機能は変わらない
無料版では透かしが入る点が指摘されていますが、動画編集機能は有料版と変わりません。Filmoraでは直感的に操作可能なUIで動画編集できます。無料版で一通り操作を学んだうえで有料版を検討すると良いでしょう。
Filmoraに危険性はある?
Filmoraの危険性について解説していきます。
クレジットカードの自動更新
一部のユーザーでクレジットカードの自動更新について問題視している人がいました。
Filmoraでは、動画編集ソフトの料金を年間払いした場合、常に最新バージョンのFilmoraを利用できます。しかし、自動更新を利用した場合、更新時期に気付かず予期しないタイミングでお金が引き落とされる場合があります。自動更新のリマインドメールが約1か月前に来るようになっていますが、そのようなトラブルを避けたい人は事前に自動更新を無効にしておきましょう。
課金サービスにも注意
Filmoraでは、動画編集ソフトの料金の他に「動画素材」や「AI機能」などの有料サービスが用意されています。
特に動画素材サービスは月額払いのサブスクリプションです。気付かないうちに加入し、余計な料金を支払い続けてしまうことになるので注意しましょう。
ソフトウェアの危険性
Filmoraを起動すると、ソフトに関連するプロセスが複数起動していることがタスクマネージャーでわかります。このプログラムが複数立ち上がることが原因で「Filmoraをインストールするとウイルスが入る」と勘違いされ、ソフトウェアの危険性が指摘されているようです。
また、Filmoraを装い悪意あるソフトウェアをダウンロードさせようとする偽サイトもあるようです。ダウンロードする際は公式サイトから正規ルートでインストールするようにしましょう。
海外産という危険性
Filmoraの製造会社は中国にあるWondershare社です。中国企業であることから「個人情報やパスワードが抜かれるのでは?」「日本語での問い合わせができないのでは?」などの危険性が指摘されています。それぞれ解説していきます。
データが抜かれる恐れはあるのか
Filmoraが個人情報やパスワードを他のアプリから抜いて送信するソフトだった場合、ウイルス対策ソフトなどで引っ掛かり、もっと大事になっているでしょう。現時点でそのような指摘が無いことから、重要なデータが抜かれている確率は低そうです。
最近追加されたAI機能では、入力データをサーバーに送信している可能性があります。AI機能を利用する方は、個人情報など大事な情報を入力しないようにしましょう。
日本語の問い合わせは可能か
Wondershare社が中国企業であることから、日本語でのサポートが懸念されていますが、日本語での問い合わせは可能です。SNSやYouTubeでも日本向けの公式アカウントが用意されているため、問い合わせに返答が無い場合は公式アカウントへ質問すると素早い返信が貰えるかもしれません。
Filmoraを安全に使うポイントとは
Filmoraを安全に使用するためのポイントを紹介します。
正規の公式サイトからダウンロード
Filmoraをインストールする際は正規の公式サイトからダウンロードするようにしましょう。正規の公式サイトからダウンロードすることでマルウェアやウイルス感染のリスクを減らすことが可能です。
クレジットカードの自動更新は無効に
年間払いしている人は、意図しない自動更新による出費を防ぐために、クレジットカードの自動更新を無効にすることをオススメします。
追加機能に注意
Filmoraには「動画素材」や「AI機能」などの有料オプションが多数用意されています。動画素材は月額払いになるので、使用しない場合はサービスの利用を停止しましょう。AI機能では、入力した内容をもとに生成します。サーバーに情報が送信される可能性もあるので、個人情報などは入力しないように注意しましょう。
Filmoraの良い所・悪い所
Filmoraを利用する上で良い所と悪い所を紹介します。
良い所
Filmoraの良い点について解説していきます。
初心者でも使いやすい
Filmoraは、初心者でも使いやすいUI設計になっています。直感的に操作できる作りになっているため、難しいことを考えずに操作できます。使用方法やテクニックを解説している動画をYouTubeにアップしているので、動画を見ながらスキルアップ可能です。
コスパが良い
Filmoraは有料販売している他の動画編集ソフトに比べて安くなっています。年間プランは6980円、永続ライセンスは8980円で購入可能です。
永続ライセンスの場合、購入したバージョンのナンバリングが永久に利用可能。一度永続ライセンスを購入していれば、ナンバリングが変わる大型アップデートの際に通常購入よりも安く購入可能です。
多くの機能が用意されている
Filmoraでは動画編集に関する様々な機能が用意されています。個人的にオススメな機能が簡単に人や物を抜き出せる「AIスマートマスク」機能や、声と音楽を分割できる「AIボーカルリムーバー」がオススメです。
最近ではAI機能に力を入れているようで「AI画像の生成」や「AI画像から自動動画生成」が可能になっています。
他にもPC画面をキャプチャして録画する機能や、クリップを1つにまとめてコントロールできるサブシーケンス機能など多くの機能が用意されています。
悪い所
Filmoraの悪い点について解説していきます。
ソフトが重い
Filmoraではバージョン12辺りからAIによる機能を多く追加しており、ソフトが重くなってきています。Filmoraでは多彩な機能を用意していますが、インストールする際に使用しない機能は導入しないよう選べるようにしてほしいです。
一部機能が有料
Filmoraでは動画編集ソフトを購入する金額の他に、動画素材やAI機能を利用するためのポイントが有料になっています。多くの動画素材が用意されていますが、サブスクリプションへの加入が必要な素材もあるので注意しましょう。
仕事が少ない
現在、動画編集のお仕事でFilmoraを使った案件は少ない状態です。これから動画編集の仕事をしたいと考えている人はPremiere Proを利用したほうが良いでしょう。
まとめ
今回は、動画編集ソフト「Filmora」の無料版の評判や、危険性について解説しました。無料版の場合、動画編集機能は有料版と同じく利用できますが、動画出力時に透かしが入ります。あくまで体験版として利用し、お金を払って良いと思ったら有料版を購入すると良いでしょう。
危険性については、様々な懸念点が挙げられていますが、現時点で大きな事象は起きていません。それでも不安という方は別の動画編集ソフトを購入すると良いでしょう。