simフリーiPhoneとは?simロックとの違いと意味
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よほどの携帯マニアの人でもない限り…とっても意味の分かりにくい「simフリー」や「simロック解除義務付け」、「MVNO」等の意味。「で、結局何が良いの?」というゴール地点に向かって、メリット・デメリットを交えつつまとめてみました。
photo by Simon Yeo
SIMって何だ?
SIMは「SIMカード」の事でSubscriber Identity Module Card の略です。実際のSIMカードはこんなの↓
出典:https://xxxkikimimixxx.blog.fc2.com/blog-entry-30.html
iPhoneの場合は、こんな感じにサイドから引き出すように入ってるモノですね↓
出典:https://smhn.info/201409-sim-free-iphone-6-iphone6-plus-can-use-docomo-au-softbajnk-nanosim
それで「SIMカードは何をしてるの?」という事ですが… 簡単に言うとスマホで電話を使えるようにするためのもの。もしSIMカードが刺さってなければ、電話番号も割り当てられておらず…通話する事ができません。
LINEや、スカイプ通話で十分なんじゃないの? と思われがちですが、何かの書類を書く時には電話番号はやっぱり必要ですし、何より携帯電話キャリアを利用した通信を外で行う事ができませんよね? (完全にWi-Fiしか使わないなら別ですが。)
ですので、契約したSIMカードがスマホにささってる必要があります。
SIMフリーとは?
これまで、スマホにはSIMロックがかかってる状態でした。ロックというのは契約した携帯電話キャリアのスマホは、そのキャリアのSIMカードしか使えないという事。(SIMロックされたiPhoneという言い方も)
ドコモでiPhoneの契約をしたら、ドコモのSIMカードのみ。ソフトバンクだったらソフトバンクのみのような形。
これが「SIMロックが解除されたiPhone」を使えば、どこの携帯電話キャリアのSIMカードでも差し込めば自由(フリー)に使う事ができます。これが「SIMフリー」という事です。
「SIMロック解除版のiPhone」については、転売理由から販売停止されてましたが、ついに販売再開された様子。今後、携帯キャリアから販売される(かも?)しれませんが、現状Appleで直接入手するしかありません。
参考記事:アップル、SIMフリー iPhone 6 / 6 Plusの国内販売を再開。全種1万1000円値上げ
SIMロックをしてた理由
そもそも何でSIMロックをする必要があったのか?
それは、大手携帯電話キャリア3社(ドコモ・ソフトバンク・au)のスマホ販売方法が理由。基本的にどこのキャリアもiPhoneの本体代金を大幅に安くする代わりに…「2年縛り」等の長期契約にして利益を得るという方式をとってきました。
これが、もし「SIMフリーのiPhone」を使ってると、本体代金も安いまま契約だけでされて…別のキャリアへ移動されてしまう恐れがあったのです。だから、他に移動されてしまわないようにSIMロックをかけていたというロジック。(実際にロックしてるのは、AppleなのでAppleと各キャリアの契約内容も反映されているはず。)
SIMロック解除が義務化となった理由
但し、利用者の立場からするとこのSIMロックは不便なもの。そのキャリアに何らかの不安を持って他の格安キャリアに移行したい時も、自由に移動する事はできませんでした。
それが、今月(執筆時点で2015/5月時点)移行から販売されるスマホに関しては「SIMロックを解除した端末」を販売することが総務省によって義務化に。
総務省がこれを義務化した理由は、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)と呼ばれる格安SIM業者が通信業界に参入しやすくするのが目的。
大手3社のキャリアは月額のiPhone利用代金が1万円を超える事もザラですが、MVNOの格安SIMを利用する事で大幅に安く利用する事ができます。(わずか2000円以内の場合も)
総務省的には、通信業界の活性化を…という理由の他、2020年の東京オリンピックも見越しての事みたい。オリンピック開催の時には、多くの外国人観光客が訪れる事が予想され、その滞在日数も一般的な観光と較べて長期になるはず。
この時、格安SIMを販売するMVNOが活性化してると、外国人観光客にとっても滞在中SIMを入れ替えるだけで、さくっと安く使えるMVNOが充実してて選べる事となり…利便性が高まる⇒ 「ニッポンベンリネ〜」となるわけです。
メリット・デメリットは?
SIMフリーなiPhoneを使うメリットとデメリットをまとめます。
メリット
- 格安なMVNOを利用する事ができる。
- iPhoneを売る時に高く売れやすい。
何より、一番のメリットは格安SIMを使えるMVNOが利用できるという事ですね。SIMフリー版のiPhoneは携帯キャリアから入手するSIMロック版iPhoneに較べて割高ですが、キャリア基準の2年縛りで比較してみた時でも、大幅に月額料金が安くなる可能性が高いです。
また、中古市場でも流用性の高さからSIMフリーiPhoneは高値で売れるとされています。
デメリット
- 基本、全部自分でやる必要がある。
- iosアップデートに要注意。
携帯キャリアのiPhoneは、月額料金が高い分、初めの処理にせよ、何かトラブルが合った時にせよ頼れる部分があります。一方でSIMフリーのiPhoneを利用する場合、MVNOの選択や手続き等を自分でやる必要があります。
また、iosの大型アップデートがあった場合に、稀に不具合が出る場合もある様子。(ここはSIMフリーの普及にともなって解消されていくはずですが、)
iPhoneでこれからSIMフリーにする方法
今のiPhoneをSIMフリーにしたい!という場合は、SIMロックされてるiPhoneであれば、現状SIMロックの解除は携帯キャリアでは行ってくれません。(他のスマホはできるのに…)
ですので、あらためてSIMフリー版のiPhoneをAppleStoreで購入する必要があります。そして、MVNO等のキャリアを自分で探して、SIMカード挿入する迄の手続きをする必要があります。
格安SIMを比較しよう!
いろいろなキャリアから出ている格安SIMはその種類も豊富です。
「そもそも格安SIMがよく分からない!」「どのメーカーのSIMが良い?」という人も多いかも。
そこで、格安SIMでいまさら聞けない基本的な部分と、iPhoneで使えるおすすめのSIMをまとめました。