留守電のない格安SIMで留守番電話機能を使える裏ワザ

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格安SIMには留守電機能がつけれないタイプも多いもの。そんな留守電設定のない格安SIMでも留守番電話を使えるようにする裏ワザをまとめます。

photo by Alexandra E Rust

 

はじめに。MVNOを確認

自分が利用しようと思っている格安SIMが留守電に対応しているかどうか把握しましょう。執筆時点の状況です。

留守電機能のある格安SIM

留守電機能のない格安SIM

IIJmioは別として、留守電機能が使える格安SIM(U-mobile・OCNモバイルONE)はデータ通信の実測値がかなり遅い事が特徴。留守電が使えても、通信が遅いのでは話になりません

留守電機能のない格安SIMの方が、実測値上ではなぜか速度が早いので利用したいところですが「留守電がついてないからな…」という部分が悩みどころです。

ですが、次の方法を使えば もともと留守電機能がついてなくても留守電を使える事ができます。

 

留守電を使えるようにする裏ワザ

実際に格安SIMを契約した後。具体的に以下のような手順で留守電を使う事ができるようになります。

  1. 外部の無料IP電話に契約する。
  2. スマホでIP電話へ転送「転送でんわ」の設定をする。
  3. IP電話側で留守番電話をうける。

それぞれ解説していきます。

1.外部の無料IP電話に契約する。

IP電話は「050」 の番号付きで通常の通話よりもかなりお得に通話ができるサービス。IP電話には留守電サービスが含まれているものが多く、この留守電機能を間借りするわけです。

iPhone利用可能で留守番電話機能を持っているIP電話は以下のとおり。

IP電話 会社名月額基本料通話量(国内固定電話へ)通話量(国内携帯電話へ)
 050plus 300円 8円/3分 16円/1分
 FUSION IP-Phone SMART 0円 8円/30秒 8円/30秒
 LaLa Call 100円 8円/3分16円/1分
 G-Call050280円 8円/3分16円/1分
 BIGLOBEフォン・モバイル300円8円/3分16円/1分
 BlueSIPフォン600円 20円/1分 20円/1分

月額無料は FUSION IP-Phone SMARTのみですが、IP電話を使用した時の通話量が他と比べて若干高め。

もともとオプションで留守電機能をつける場合も月額300円が一般的ですので、通話がお得なIP電話も合わせて活用するなら「通話料」に注目して選んでみるのもひとつです。(ちなみにIP電話はスマホにアプリを入れてIDとパスワードでログインするだけの簡単設定)

2.スマホでIP電話へ「転送でんわ」の設定をする。

留守番電話サービスのない「DMM mobile」「ニフティ NifMo」「BIGLOBE LTE・3G」の3社全てで転送でんわを利用する事が可能です。(3社ともdocomo回線なので、普通にdocomoの転送サービスも利用する事が可能なのかも)

「転送でんわ」の設定は1429から始まる番号へ通話し、ボタンをプッシュしながら設定していきます。

転送サービスの開始や終了もボタンプッシュですぐに行えますが、転送が開始されるまでの時間をうまく調整する事で、これまで留守電で使ってた時と同じように「30秒後に留守電にする」のような設定も可能です。

「転送でんわ」の設定方法については、以下の公式サイトを参考にしましょう。

▶参考:転送でんわサービス【公式】

3.IP電話側で留守番電話をうける。

転送でんわの設定と連動する部分ですが、転送先は契約したIP電話の番号へと転送しておきます。そして、転送先のIP電話の通知設定で留守番電話機能をONにしておけば完了です。

ちなみに、IP電話に転送後の留守電になるまでの呼び出し時間があまりに長いと、さらに相手を待たせてしまう事になるので、IP電話での留守電呼び出しは数秒にしておくと良いです。

IP電話会社の仕組みにもよりますが、例えば050plusであれば、留守番電話センターでメッセージを預かると「着信通知メール」が届き、日時や発信元が分かるので便利です。

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